解体方法とは?
更新日:2022年1月20日
解体方法について徹底解説!工事検討中の方は是非ご覧ください。
解体工事の印象として【壊す】イメージが強いと思いますが、
現場によって【手壊し】や【重機】での工法があったり、
工事前後の段取りも解体業者が一から動いているのです。
今まで弊社が経験してきた事を基に、解体方法をブログで説明していきたいと思います。
【解体方法について】
解体工事を検討するにあたり、解体工事方法を理解していない方は
ネット検索や建築関係のご紹介で依頼される事が殆どだと思います。
解体工事には様々な工法があり、解体する現場によってそれぞれ異なります。
そのため解体業者には得意の工事もあれば不得意もあるので、
まずは依頼する前に解体方法の知識を身に付けておく事が必要となります。

【解体工事の内容を解説】
☆解体工事の主な内容☆
〜更地〜
建物(住宅・ビル)を解体してまっさらな状態にする工事です。
建物の構造は木造・鉄筋コンクリート造(RC造)・鉄骨造などの種類があり、重機を使って解体していきます。
大規模な工事になるので業者選定をする際は重機を自社で所有している解体業者が最適です。
逆に一人親方や施工者が少ない業者は重機のリース代や人工費用が施工費用に乗ります。
〜外構・伐採・抜根〜
解体範囲内にある外構・樹木、雑木を撤去する工事です。
更地工事を希望されるお客様にはセットで外構・伐採・抜根の工事が入りますが、
リフォームに伴う解体工事として外構のみや、抜根のみの工事もあります。
〜スケルトン工事〜
建物の構造体以外を解体して撤去してしまう解体工事です。
飲食店やオフィスでの撤退時にはスケルトン解体工事をすることが多いです。
〜内装解体工事〜
建物の中の造作を解体して、天井や壁の下地は解体しない工事です。
また、照明器具や什器を設置した場合はこれらも撤去する工事になります。
リフォームする際に一部分のアルミパーテーション撤去や、
喫煙ブース増設の際の床・壁の一部分解体工事などもあります。
〜原状回復工事〜
契約前の状態に戻す工事となります。
特に店舗やオフィスの場合が多く、増設や改修を契約時にしてる際に、元の契約前の状態に戻す工事となります。
☆使用する主な重機☆
〜油圧ショベル〜
アタッチメント式で【フォーク】や【ハンマー】などアーム式の重機の先端を
それぞれの作業毎に変えて使用していきます。
更地や外構・伐採・抜根の解体工事ではフォークやハンマーを使用して
解体工事をしていきます。
油圧ショベルのサイズも様々なので、現場状況に応じて小型の油圧ショベルで対応する事も多くあります。
解体工事では勿論ですが、近年では工事全般で欠かせない重機となっています。
〜ハンドブレーカー〜
重機が入らない現場では【ハンドブレーカー】を使用することがあります。
自分で重機を持って解体できるハンドブレーカーも先端部分が
アタッチメントになっているので、現場の様々な状況に応じて使い分けることが可能です。
主に重機が入らない現場で地盤などのコンクリートを解体する際に内装解体や原状回復工事で使用します。
コンクリートのはつり作業ではハンドブレーカーでの作業が効率的ですが、
デメリットとして振動による騒音と粉塵が多く発生するので、
予め近隣への配慮が必須となります。

【壊すだけでも解体方法は現場によって異なる】
解体現場によって工事の時間帯や工法も変わってきます。
住宅街や商業施設、繁華街など工事現場の近隣にも配慮しなければならないため、
ここでは解体方法の例を解説をしていきます。
〜住宅街〜
解体現場が住宅街の場合は、近隣の皆様に騒音や粉塵を最小限に抑えるようにします。
しかし、外構や更地にする場合はどうしても騒音や粉塵で迷惑を掛けてしまいますので
解体範囲内を囲い、騒音と粉塵を最小限に抑えて工事していきます。
また、隣接してる建物にも傷や破損防止を徹底して養生も欠かさずに作業します。
現場によっては道路の道幅が狭く重機が入らない事もありますので、
その場合は手壊しで作業していくか、近くのスペースをお借りして重機や廃材の搬入経路として使用していきます。
工事の時間帯は基本的に8:30~17:00の日中になりますが、スクールゾーン内などの現場では多少前後することもあります。
〜商業施設〜
商業施設の解体工事は日中に工事できるものもありますが、
重機を使用して廃材も多く出るものだと搬入出作業の安全面を考慮して夜間の工事になります。
お客様が来場されている間に騒音や粉塵で迷惑を掛けないように営業時間外で対応して工事するケースが多くあります。
〜繁華街〜
繁華街での解体工事も商業施設同様に、現場によっては夜間対応があります。
駅前や商店街などは日中の工事だと近隣へ支障が多く出てしまい、
廃材の搬入も難しい事から夜間工事で対応していく事が多いです。
また、道幅が狭かったり建物の出入口の関係で重機が入らない場合も多くあるので
手壊しでの作業によって工期が長くなる事もあります。

【解体工事の流れについて】
ここから先は解体工事の着工までの流れについて説明していきます。
1 解体工事業者を選定
2 現地調査
3 見積書の提出
4 成約
5 工事開始
6 引渡し
1 解体工事業者を選定
解体工事を検討していく中でまずは【解体工事業者】を選定していきます。
冒頭にも伝えましたがネット検索や建築関係の紹介などで選定する方が多いと思いますが、
条件が合わない場合は費用が高くなってしまいますので、1社に絞らずに何社か探して
ヒアリングしてみる事がオススメです。
2 現地調査
解体現場を業者に調査してもらいます。
現地調査の際に解体工事範囲や合わせて撤去してもらいたい残置物があればこちらも伝えて見積書に入れてもらいます。
可能であれば現地調査に立会って建物の構造を詳しく聞いてみたり、その場の概算費用を聞き出すのも一つの参考になります。
業者側としての要望は解体範囲となる図面や平米、坪数が記載されている謄本を事前にコピーしていただけると効率的になりますので参考にしてください。
また、工事時期や予算感もその場で伝えていただけると尚更良いと思います。
3 見積書の提出
現地調査が完了したら解体工事の見積書を作成していきます。
ここでは現地調査と図面・謄本を基に作成していきますので、情報が多ければ
作成もスムーズに進むので現地調査から一週間以内で提出することが可能となります。
また、現地調査の立会いができない場合や、現地調査が不可の場合でも図面や謄本、
外観と内装の写真があれば概算見積書も作成できますので、
まずは概算でザックリと予算感が知りたいという方は概算見積書を依頼してみてください。
4 成約
見積書を参考に依頼する解体工事業者を決定します。
工事開始前に近隣へご挨拶や、契約書を締結していきます。
また、解体工事で発生する廃材の処分や作業を実施する為の届出も必要になるのでこちらも同時に進めて役所へ提出していきます。
届出が受理されて工事開始となります。
5 工事開始
工事につきましては立会いは無いので、基本的に解体業者へお任せする事になります。
しかし、工事を進めていく際にイレギュラーが無いわけではないので
完工日がズレてしまう事もあれば、別途費用が掛かる事も中にはあります。
想定されるイレギュラーを工事開始前に現場担当者へしっかりとヒアリングしておく事が大事です。
6 引渡し
工事が完了した後は、現場担当者と最終確認をしていただきます。
確認して問題が無ければ解体工事が完了となります。
〜注意点〜
最終確認時に解体範囲外を解体してしまったり、
自分が考えていたものとは違うなどの問題が多くあるので、
工事開始前にしっかりと打ち合わせをしておきましょう。
※壊したものは再度作る事はできません。美容室や床屋さんと同じ法則です。
【まとめ】
今回のブログでは解体方法についてお話をさせていただきました。
皆様が考える解体工事とは【壊す=解体】だと思いますが、解体するにも様々な方法があって条件によって異なります。
そのため工事費用も業者によって全然違うので業者選定から慎重に進めていく事が大事なのです。
弊社ではお客様の条件に最適な業者を選定しています。
解体工事について不明点や質問も受け付けていますので、気軽にお問い合わせくださいませ。